くらむぼんのViva! Cinema Viva! Queen Viva! Voyage♪

映画とか旅とか大好きなQueen(バンド)の備忘録、時々ひとりごと

ラヴソング

男と女に友情は成立するんだけれども、床を同じくしてしまったら、そもそもがダメよね。っていう典型的な映画。
またまたYahooから引用をば。


「ラヴソング」
10年にもわたる一組の男女の恋愛模様を描いたロマンティック・ラブストーリー。香港アカデミー賞で、グランプリなど全9部門に輝いた名作。シウクワン(レオンライ)は、ある事情から中国大陸を後にし香港へと渡ってくる。同じような理由で香港にやってきたレイキウ(マギーチャン)。町をさまよっていた二人は、偶然マクドナルドで知り合う。それがきっかけで二人は付き合うようになるが、それは10年にも及ぶ二人の愛憎劇の序章にすぎなかった。
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解説では「付き合う」ってかなりざっくり説明されてるけど、この「付き合い方」っていうのが、そもそもこの映画のテーマなわけです。レオンライは故郷に婚約者を残しており、ありていにいえば寂しくって手をだしちゃった浮気相手がマギーチャン。お互いに相手を「都合のいい男」「都合のいい女」=「友達」ってことにしようとしてたんだけど、浮気のはずが本気になっちゃった。まあ、しゃあない。後には引けない二人。それぞれのパートナー、男は婚約者、女はやくざのおやじに、さっくり頭を下げて、多少の罵詈雑言と一発二発の平手打ちぐらいは奥歯をくいしばって我慢すれば、めでたしめでたし……
と、ならないところが、この映画のよさであり、恋愛モノの王道たる所以です。
ベタです。たまらなく。
「えええ〜〜〜そっちぃ?なんでそっちいくかね、え?え?」とか。
「ちょっと、ちょっと、そこで現れるっって、ちょっと、ちょっと」とか。
言わずにいられない。
で、ふと気がついたことが。
四半世紀(!)近く前に全盛期を迎えた日本のトレンディドラマにもこんな展開が幾つもあったなあと。


10年の時間を経ても本物の愛、相手とはつながっている。
という表向きのテーマに、ちょっとうがった見方で反論したい。
二人の恋愛は、裏切りがあり、傷つけた人がいて、成り立っている。
だからこそ、そうやすやすと幸せにはなれなかったとも、とれる。
失ったもの、痛みの先にある愛、という点からみると、男(レオンライ)には甘い設定、内容。かな。


同じテーマでも、「恋人たちの予感」とは真逆のアプローチ。
比べてみると面白い。
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